<aside> 📌 市区町村については、大分県では市町となり、市内、町内を合わせて「域内」と表記する

</aside>

前提となる考え方

以下の優先順位順を軸にして検討した内容を記載します。保護者、施設アンケートなどを実施し、中長期で最善のルールに改善をしていければと考えている。

  1. 保護者ファーストの運用ルールを検討したい
  2. 施設スタッフに負担の少ないルールに整えたい
  3. 市町の想いを尊重したい

1. 対象地域

居住地による優先順位

以下の1、2のいずれかとして、域内施設においては統一する。

  1. 居住地による差を設けない 👈大分県の目指す内容

  2. 域内居住者を優先的に予約確定する 👈2021年10月時点での運用

    1. ICT化している施設
      • 前日16時を域内居住者予約確定の優先時刻として設定する。
        • 予約受付開始時刻が域内域外で同じ方が保護者にわかりやすく、また早い時刻から予約ができることは域外居住者の利便性を向上できる。
        • 施設スタッフにとって、予約申込を確認する時点で、域内居住者の予約可否、部屋割りを考えるにあたり、域外の予約申込内容を考慮した上で判断が可能となり、負担が軽減される。
        • 市町の域内居住者を優先させたいという想いを実現できる。
    2. ICT化していない施設
      • 予約受付開始時刻を域内居住者は前日12時、域外居住者は前日16時に設定する。
        • ICT化していない場合には、域外居住者からの予約電話があっても、その場で予約確定は出せないため、保護者、施設スタッフ双方において負担が増えることを考慮し、異なる予約受付開始時刻に設定する。

2. 料金

3. 書類

  1. 事前登録票

  2. 病児保育利用申請書

  3. 医師連絡票

    <aside> 💡 ただし、診療情報提供書として診療報酬算定ができる形式の希望がある市町に限り、独自の書類を利用することとする。

    </aside>

  4. 減免申請書 👈今回のスコープ外

    1. 生活保護世帯

      以下のいずれか一つを利用時に持参する

      1. 生活保護受給者証
      2. 診療依頼書
        • 当日、生活保護受給者証を持っていないケースを想定
    2. 市町非課税世帯

      1. 直近の課税証明書
  5. 保育記録 👈今回のスコープ外

4. 運用ルール

域内施設における以下の運用ルールは統一とするが、今後県内統一にすることで、保護者にとって理解しやすく、利用しやすい仕組みとなる。

  1. 予約申込の開始時刻 👈県内統一を強く勧めたい項目

    予約受付開始時刻が早い施設に予約が集中することを防ぐために、統一が望ましい。

    1. ICT化している施設
      1. 前日9時 👈おすすめ
        • 朝、クリニックを受診した保護者が診療後すぐに翌日の病児保育予約申込をできるように配慮する。
      2. (代案)前営業日9時
        • 金曜日に月曜日枠を予約したほとんどの方がキャンセルするため、おすすめしない。
        • 週最後の営業日(金曜日や土曜)利用者の月曜利用枠を施設が確保することを阻むものではない。
    2. ICT化していない施設
      1. 前日12時 👈おすすめ
        • ICT化している施設では、何時を予約開始時刻に設定しても現場スタッフの負担が増えることはない。しかし、電話予約で対応する施設にとっては、朝のキャンセルや繰り上げ対応、入室時に翌日の予約申込が重なることは負担が大きくなるため。
      2. (代案)前営業日12時
        • 金曜日に月曜日枠を予約したほとんどの方がキャンセルするため、おすすめしない。
        • 週最後の営業日(金曜日や土曜)利用者の月曜利用枠を施設が確保することを阻むものではない。
  2. キャンセル締切時刻 👈県内統一を強く勧めたい項目

    統一する方が、保護者は理解しやすいため。

    1. ICT化している施設
      • 当日朝7時
        • 域内の中で最も出勤時間の早い施設の15〜30分前に設定いただく。
        • キャンセル希望の方はキャンセルが終了し、スタッフ出勤時に「今日本当に来たい人リスト」が完成しているように、キャンセル締切時刻を設定する。
    2. ICT化していない施設
      1. 留守番電話対応をしている施設
        • 上記の「ICT化している施設」と同様の考え方で良い。
      2. 留守番電話対応を行っていない施設
        • スタッフの出勤時刻よりも遅い時間設定となる。
        • 夜間の留守番電話対応は、保護者、施設スタッフ両方の負担軽減につながると考えられるため、お勧めしたい。
  3. キャンセル料

    統一する方が、保護者は理解しやすいため。

参考

あずかるこちゃんがすでに導入された自治体で検討を行なった運用ルールについて参考に記載する。(導入時に自治体や施設と協議することより抜粋 )

あずかるこちゃんを契約した市内で統一した項目

  1. 予約受付開始時刻
  2. キャンセル締切時刻
  3. キャンセル料

統一不要で、施設ごとに設定する項目

など

5. ICT化

前述の通り、ICT化の有無により、運用ルールが大きく異なるため、域内施設においてはICT化の有無は統一することが望ましい。ただし、施設に無理強いはできないため、ICT化については個別対応も進めつつ、市町、施設に検討いただく。

  1. 市町があずかるこちゃんを契約 👈2021年度はないであろう

  2. 施設があずかるこちゃんを契約 👈2021-07-02の説明ポイント

    1. 空き状況の見える化(自動)
    2. 情報管理
      1. 予約管理
      2. 登録管理

    <aside> 📌 あずかるこちゃんには多くの機能があるが、後述する大分県が導入したシステム内容と比較すべき内容に限定して記述した。

    </aside>

  3. 施設、市町はあずかるこちゃんを契約せず、大分県が契約したあずかるこちゃんを利用

    👆2021-07-02の説明ポイント

    1. 空き状況の見える化(手動)
    2. 施設の詳細ページ

6. 企業主導型 👈今回のスコープ外

2021-07-02 大分県市町向け会議

議事次第

  1. 県内ルールについて説明(大分県から)
  2. 広域化協定書の説明(大分県から)
  3. 大分県システム導入について説明
  4. 運用ルールの統一

参考資料

  1. 2021-06-04 大分県合同説明会(限定公開)
  2. 説明会資料
  3. 体験版